2019-08-30 葦風の記録18 天才少年と対局する機会は、案外早くやってきた。 中学生になり、大会で当たったのだ。 この時は年の功で、かろうじて勝った記憶がある。 ただ、既にK本さんの手の見え方はハンパなく、凄い才能だと舌を巻いた。 それから数ヶ月。彼は、道場を訪ねてきた。 そこでまた対局することになった。 あっさり負けた。何という素質だったのか。 やはり、彼はすげえ奴だった。