2019-08-30 葦風の記録19 その後も、K本さんと対局する機会があった。一進一退だったが少しだけ、わしが勝ち越していたようだ。 なぜか わしだけには成績が思わしくなかったらしい。 これが、天才K本さんの悩みとなった。 ある日、衝撃的な事件が起こった。 K本さんがプロ棋士を目指して上京してしまったのだ。 わしは、なんだか置いてきぼりになった気がした。