葦風の記録59
高校3年になった。
この年は、わしの人生の中でも忘れられない出来事が多々起きて、波乱の1年だった。
囲碁部では最後の年ということもあり、かつてなく気合いが入った。
それに朗報があった。この年は、部員がたくさん入ってくれた。その中には、I塚くん、M山くん、わしの弟など有力な選手がいた。名選手のY井さんが卒業して心配していたのだが、後継者ができたのだ。
団体戦は、主将 わし、副将I塚さん、三将 I上さん というドリームチームを組むことができた。
道場の先生も、「第2回大会の全国優勝メンバーをしのぐ最強チームができた」といって喜んでくださった。そして、言葉にはされなかったが、全国制覇を期待されていた。
我々も燃えたのは言うまでもない。
こうして、県予選が始まった。