葦風の記録69

こうして、おじさんを訪ねて話を聞いた。

おじさんは開口一番

「エエ! そんな難しいところ受けるの!無理無理。やめとけや。」と言った。

わしと親父は、「そんなことねえだろう。不安を煽るんじゃねえ。」とかいって、なんだか険悪なムードになったんだな。

おじさんは、「まあ、受験するのはオメエらの勝手よ。ただ、あそこの大学は地元では神のように崇められているぜ。末は博士か大臣かってよ…」と意味深に教えてくれた。

わしの心は固まった。そんな凄えところなら、花火でもあげてやろうじゃねえか。