初日の様子は、よく覚えている。
担任は、英語が専門のちょっとキレイな女性だった。
この人が、言い放ったのだ。
「あなたたちは、県下から選りすぐられた精鋭40名たち、言わばエリート中のエリートです。あなたたちは、学年の、いや県の模範とならなくてはなりません。全員、医師もしくは有名大学を目指してください。」
わしは、あっけにとられちまった。
トップガンじゃあるめえし、ここはいったいどこの国で何時代なのだ?
何のために勉強してるんだ?
医師になるため?
一流大学に入るため?
そんなもん、クソ喰らえだぜ。
わしは納得できなかった。