葦風の記録11

当時、少年少女囲碁選手権が新しく創設されて、囲碁界は沸いていた。

その県大会に出場するよう、先生に言われたのだ。

わしは、それまで大会というものに参加したことが無かった。

ただなんだか面白そうだったので、素直に出場することにした。

 

気楽なもんだったよ。

誰もわしには、期待していなかった。わしは1級だったし、小学生の部にも有段者が沢山出場していたのだ。