葦風の記録65

こうして、わしの夏は終わった。

そして、進路を決めなくてはならなかった。

入学当初は、土方にでもなろうと思っていたのだが、高校生活を通じて、考えが変わっていった。大学に進学したいと思った。

希望する大学は、一つしかなかった。それは、当時 大学囲碁選手権を4連覇していたトンペイ大学だった。

トンペイ大学で、囲碁部の主将になるという目標を立てた。それは、実質的に日本一を意味していた。

しかし、またもや大問題がわしを待っていた。