2019-08-31 葦風の記録22 そうしてK本さんが上京した後、わしは相変わらず好調だった。 中学生県名人戦という大会が新設され、はりきって参加していた。 全中学生が参加する大会だったが中学1年ながら優勝し、2年生の時も優勝して連覇したのだ。 少年少女中学大会も優勝していたので、中学生の県タイトルを独占していたのだ。 新聞にも、「中学生の無敵名人!」なんぞと褒め上げられて、単純なわしはすっかり有頂天になっていた。 そんな時である。 ふたたび、恐るべき天才が現れたのだ。