葦風の記録53

準々決勝に進むと、そこには恐るべき強敵が待っていた。

東京代表の筑波大附属駒場高校である。筑駒といったら、東大進学率日本一とも言われる学校だ。ラ・サールに続き またもや、超がつく進学校との対決となったのである。

しかし、ここまでくるとわしは もう相手が進学校だろうが アホだろうが 関係無かった。

ひたすら、関東の奴らはぶっ倒すことに決めていたのだ。

 

試合が始まった。

さすがに3局とも激戦となった。

しかし、三将のI上さんが真っ先に 勝ち名乗りをあげ、がぜん わしらは元気づいた。

しかし、事件は起こった。

あの安定した副将のY井さんが、早々に負けてしまったのである。

さっきの、ラ・サール戦の激戦の疲れが影響していたのは間違いないだろう。

1対1の、深刻な勝負なった。

勝負は、わしの大将戦に委ねられたのである。