葦風の記録38

こうして、高校入試を迎えた。

人生初の受験だが、わしは不思議と落ち着いていた。これはおそらく囲碁の試合で度胸がついた結果なのだろう。

さっさとスラスラ答案を書いて帰ったことを覚えている。やることはやった、結果は天に任せるのみだ。

さて、どうなったか。

5番で合格していたよ。

1番だと思い込んでいたので、ヘエ、賢い野郎がいるもんだと素朴に感心した。

まあどうでもいい、わしはまた囲碁が出来る!と嬉しく思った。

 

さて、家がぶっ壊れるほど喜んだのはオヤジだ。

またまた近所の人を集めて、大宴会を開催した。わしの村では、今までI雲高校理数科に行った奴はいなかった。オヤジは「うちの息子は、村始まって以来の天才だぜ!」と大声で叫んで、恐怖を感じた(笑

こうしてみると、わしは結構 親孝行してんのな😅