葦風の記録33

しかしこんな所ですんなり諦めるわしではない。

考えていても仕方ないので、単純に猛勉強をすることにした(笑

中学1年から2年までの教科書と問題集を全部引っ張り出して、とにかく暗記した。英語も数学も理科も社会も、全部だ。朝から晩まで勉強した。

1ヶ月くらい死ぬ気でやってたら、ある日、ぱっと何かが閃いた。ついに試験のパターンが分かったのだ。

それからは早かった。2ヶ月後の模試では、なんとなんと校内1位になっちまった(爆

先生によると、こんなに順位が上がる例は中学では珍しいんだと。

しかしたった1人だけ、ある先生は驚いていなかった。それは小学時代のわしのIQを知っていた担任の先生だった。

その先生は、わしに言った。

「ようやく目が覚めたか。よし、こうなれば、おまえI雲高校の普通科でなく理数科を受験しろ!」

は?理数科?なんだそりゃ?

しかもなんで?

わしは、先生の言ってる意味がわからなかった。