葦風の記録85

こうして、闘病生活は2ヶ月半で終わりを告げ、漸く退院にこぎつけた。

この入院生活は死ぬほど辛かったが、非常に良い経験になった。

特に人情というものを学んだよ。

見舞いに来てくれた人、くれなかった人、励ましの手紙をくれた人、くれなかった人。

こういう時に優しくしてくれた人には、何十年経った今でも感謝しているし、付き合いもある。

反対に、表面的に仲良くしていた人達は、誰も来なかったし、今の付き合いもない。所詮はうわべだけの関係だったのだ。

人間の裏表を体験して、成長したような気がしたな。

ま、女の子がたくさん見舞いにきてくれたのは嬉しかったけどな(笑